3CDユニットのリーダー2名は、今回新たな取り組みとして「食事会」を企画し、入居者様のご家族を招待しました。この食事会は、日頃入居者様が召し上がっている食事を同じメニューでご家族にも体験していただく趣旨で行われました。普段なかなか目にすることのない入居者様の食事風景や、施設での食事の工夫について直接触れる機会となり、テーブルを囲むご家族には驚きと発見がありました。



食事会の様子
会が始まると、入居者様とご家族は互いに笑顔を交わしながら食事を楽しみました。「こうやって家族みんなで食事ができるのは久しぶり」と嬉しそうに語る入居者様の表情は、一段と明るく見えました。また、「このメニューは本当にお母さんが食べやすいんですね」と感動する娘さんの姿もありました。ご家族も普段食べたことがない施設メニューに興味津々だった様子。食事を通じてご家族の絆が再確認される場となり、食事そのものが単なる栄養補給だけでなく、心を通わせる大切な場であることが感じられました。今回の食事会では、施設が提供している様々な食形態についても試食体験の時間が設けられました。例えば、一見似ている柔らかい食事でも細かな加工の違いがあることや、食べやすさや飲み込みやすさが工夫されている点について、実際に試していただくことでその違いを感じてもらいました。ご家族の中には、「こういう食形態があるなんて知らなかった!」「これは父にはぴったりだけど、こちらはもう少し改良してほしいかも」と率直な感想を述べる方もいました。それぞれの味や食感について熱心に意見を交わすご家族の姿からは、真剣に入居者様の生活を考える思いが伝わってきました。

特に、家族が施設での取り組みや工夫を理解してくれることに安心感を覚えたのか、普段よりも積極的に自分の好みや意見を述べる入居者様の姿が印象的でした。「この食べ物、家族にも食べてほしいと思っていたんです」と嬉しそうに話す場面もありました。家族の前では一段と元気になり、会話も弾む様子は、周囲の職員にも微笑ましい印象を与えていました。
また、入居者様自身も普段と違う食事の雰囲気を楽しんでいる様子が見られました。
家族会での様子
食事会の後半には「ご家族会」として施設からのお願い事項の説明や、これまでの取り組みについての報告、さらに今後のサービス改善に向けたディスカッションが行われました。「もっとこうした形で定期的に交流の場を設けてほしい」といったリクエストや、「日常の細かいケアについてもう少し知りたい」といった質問が寄せられ、施設職員とご家族の間で活発な意見交換が行われました。この中で、家族同士も情報を共有し合い、施設のサービスに対する共通理解を深めることができました。



リーダー2名は今回のイベントについて、「大変意義深い時間だった」と振り返り、食事を通じた家族交流の重要性を再認識したと語っています。食事会をきっかけに、ご家族が入居者様の日常により寄り添い、また施設側もその声を反映してさらなるサービス向上に取り組む意義が強調される結果となりました。

今後の取り組み
このように開催された「食事会」は、単なる試食イベントにとどまらず、施設・家族・入居者の三者が一体となってケアの質を高めていくための新たな取り組みとして、大きな成果を収めました。
広報委員会からのお知らせでした。